贈呈式〜やしろジッバー〜 第1号のピザ窯が誕生しました
豊岡市は生物多様性の宝庫

希少なコウノトリがこんなにも間近に!
豊岡市はコウノトリで有名です。昭和46年、最後まで豊岡で生息していた野生のコウノトリが絶滅し、日本の空から姿を消しました。しかし、それ以前から人工繁殖に取り組んでいたため、平成17年には最初の試験放鳥を実現しています。また、平成19年には放鳥されたコウノトリがペアになり、自然界では43年ぶりにヒナがかえりました。
私たちが到着した日、「やしろジッバー」代表の三好さんが、「コウノトリの郷公園」に案内してくださいました。驚いたことにそこでは、空がフルオープンになった柵の中でコウノトリたちが過ごしていました。羽の一部を切り、飛べないようにしているのだそうです(羽はまた生えてくるので野生復帰には問題ないとのこと)。現在は農薬や化学肥料に頼らない農業を推進するなど、地域を挙げてコウノトリの野生復帰を目指しているとのことでした。
コウノトリが舞う郷というだけでも、生物多様性の豊かさが感じられるのですが、もう一つ驚いたことがありました。それは「やしろジッバー」のフィールドに接した川で見たホタルの大乱舞です。昼間見ると、谷沿いの集落と田んぼ、舗装道路などと並行している何の変哲もない川なのですが、夜の9時ごろに通りかかったら、まるでイルミネーションに見えるほど、たくさんのホタルが舞っていました。

ホタルの大乱舞。写真では伝えきれないほどでした
地域の子どもは地域で育てる
この恵まれた環境で活動する「やしろジッバー」。ビザ窯当選の決め手となったのは、活動の合い言葉、「地域の子どもは地域で育てる」でした。それが"じいさん、ばあさん"の役目と考え、毎週土曜日の午前中、里山の「八代っ子自然ひろば」で、子どもたちが自由に遊べるようにしているのだそうです。
会の運営メンバーは「会の名前はジジ、ババをもじった」と言うだけあって高齢者が主体ですが、みなさんとても器用なので、宿泊することもできる手造りの小屋や、竹を使った各種の遊具、手掘りの洞窟、田んぼ跡を利用したビオトープなど、さまざまな遊び場がありました。ビオトープではモリアオカエルの卵も見られ、生物多様性をあらためて感じました。

手作り遊具いっぱいの「八代っ子自然ひろば」
ピザ窯の製作にかかった時間は約4時間
肝心のピザ釜製作は、6月9日の朝8:00から開始しました。事前に作っておいてもらった窯台は、皆さんの器用さが伝わってくる完璧な仕上がりです。型紙に合わせてセラミックレンガを切る作業から開始し、切ったレンガを図面通りに積み上げていきました。その後、補強、モルタル塗りなどを行い、お昼には完成しました。

セラミックレンガは簡単に切ったり削ったりできます

ほとんど組み上がったピザ窯

完成したピザ窯
「どうせならレシピや焼き具合の勉強を兼ねて、ピザを焼いてみましょう」ということになったので、早速窯に火を入れました。2段式の釜の下段に薪を入れて着火し、窯を暖めます。その熱ももったいないので、焼き芋を焼くことにしました。ぬらしたキッチンペーパーとアルミホイルでサツマイモを包んで調理室に入れたところ、約30分で甘い焼き芋ができあがりました。
その後、窯内が十分に暖まったので、女性陣が生地から手作りしたピザを窯の中へ。1枚焼き上がるまでほんの数分。次々と個性的なピザが焼き上がりました。

女性陣はピザ生地づくり

ビザを焼く練習もバッチリです
「里山どんぐり募金」の活動を再確認した一日

タイルの贈呈。左が代表の三好さん、右が福渡課長
午後4時から贈呈式を行いました。まず、里山どんぐり募金を代表して、担当者がごあいさつ。続いて株式会社損害保険ジャパンCSR・環境推進室の福渡課長が、里山どんぐり募金の特製タイルを三好代表に贈呈しました。また、募金のキャラクター、「里山どんぐり」の生みの親でもあるつやまあきひこ氏の直筆色紙と、氏の描いたマンガ『マジンジラ』もプレゼントしました。さらに福渡課長のあいさつ、三好代表のあいさつと続いた後、窯の前で記念写真を撮りました。

みんなで記念撮影
製作ワークショップと贈呈式を通じて印象に残ったのは、常にみなさんの顔から笑顔が絶えなかったことでした。「限られた予算で行っているので、とても助かります」という言葉もいただきました。 "ピザ窯を贈ることにより、生物多様性に満ちた里山の再生・保全活動を応援する"私どもの試みは、とてもささやかなものですが、各団体の活動に新しい風を吹き込むことが、再確認できた一日でもありました。











