“日本の里山応援団”として、多くの方々に里山の情報を発信していくことも目指していきます。

贈呈式〜NPO法人いなぎ里山グリーンワーク〜多摩ニュータウンに残る里山で、大地の恵みを体験する

多摩ニュータウンの一角に位置する東京都稲城市。かつては里山が広がっていた地域です。いまでは大部分が開発されて、宅地などになってしまいましたが、昔の姿を残しているエリアも残ります。そのような場所を活用して、多くの人に農作業を体験する機会をつくり出しているのが、NPO法人いなぎ里山グリーンワークです。

IMG_9527.JPG

活動のフィールドは、京王相模原線稲城駅から徒歩15分ほどの丘に広がる「いなぎめぐみの里山」です。この名称には「里山を再生・復活することにより、里山が恵みをもたらし、参加する人々も心豊かになることを目指す」という意味が込められています。
活動がスタートしたのは2003年のこと。里山の一部を借用するとともに、消費者有志と稲城の地元農家有志で団体を結成し、里山再生に向けた管理・運営を開始したのです。

新旧の風景を望む丘に作られたピザ窯

ピザ窯の贈呈式は、2010年10月10日(日)に行われました。前日から激しい雨が降っていて心配でしたが、贈呈式の参加者が稲城駅に集合したころには、雨が上がっていました。
「めぐみの里山」と書かれた看板に従って、坂を上がっていくと、突然、畑が広がりました。目の前には畑が、その先には団地が広がるという、新旧の風景が一望できる場所に、ピザ窯は設置されていました。

贈呈したピザ窯のサムネール画像
↑贈呈したピザ窯

贈呈式は、里山保全再生ネットワークのあいさつから始まりました。続いて損害保険ジャパンCSR環境推進室長の酒井さまから、ピザ窯につける特製タイルの授与と、ごあいさつをいただきました。

川島代表(左)と酒井室長
↑川島代表(左)と酒井室長

NPO法人いなぎ里山グリーンワーク代表の川島さんからも「ピザづくりに合っている種類の小麦を見つけて作って、それを焼いて食べるということもやっていきたいので、わたしたちの事業に一つの枝が増えたと思っています。」とのごあいさつをいただきました。

ピザ窯前で記念撮影
↑ピザ窯前で記念撮影

贈呈式の後、ピザの試食となりました。トッピングされたのは畑で採れた野菜で、燃料は背後の雑木林から得たまきです。将来、小麦が栽培されるようになれば、ほとんどの素材を現地で自給したピザを焼くことができます。その日が来るのが楽しみになりました。
この日は無農薬ラズベリーから作ったアイスや、稲城の名産品でもあるナシもいただき、一堂はあらためて大地からの恵みを体験することができました。

焼きたてのピザ
↑焼きたてのピザ

フィールドでの体験は「里山の恵み」を知る入り口

その後、落花生の収穫を体験しました。落花生は比較的簡単に抜けるものの、実を1粒ずつ根から外して洗う作業が必要です。体験してみると、とても手間と時間がかかることがわかります。このような体験を通じて"大地の恵み"や、農家の苦労を知ることも、里山への理解を深めるために欠かせないことだと思いました。 収穫体験後、「いなぎめぐみの里山」の全域を案内していただきました。雑木林はよく見かける荒れ果てた林とは異なり、とてもよく手入れされていました。風通しが良く、木漏れ日も心地良さそうで、「これぞ雑木林」という感じでした。林床で咲いていたホトトギスなどの野草から、雑木林の多様性を垣間見ることもできました。 また、雑木林に囲まれた谷には炭焼き小屋もあり、雑木林がしっかりと薪炭林として機能しているようでした。

コンサートも計画中の雑木林
↑コンサートも計画中の雑木林

この「いなぎめぐみの里山」では、原則として毎月第1日曜日をスタッフの一斉作業日としているそうです。農作業を体験したい方や里山で遊びたい方も歓迎とのことなので、興味を持った方は連絡をしてみてください。

NPO法人「いなぎ里山グリーンワーク」
http://www.h6.dion.ne.jp/~etokazuk/index.html

プロジェクトのご紹介

里山どんぐり募金が行っているプロジェクト情報です。

里地里山にピザ窯を!プロジェクト

里地里山の雑木林を薪炭林として復活させるきっかけになるとともに、活動の輪を広げます。2010年「第2回 贈呈団体公募」受付は6月21日に終了しました。